議員定数、全議員に問う/市議会改革特別委
アンケ用紙を配布/記名入り 市民に公表へ
市議会の議会改革調査特別委員会(下地明委員長)は1日、議員定数についてのアンケート調査を議員全員に実施することを決定し同日、全員にアンケート用紙を配布した。記名入りで、内容は市民に公表する。項目は「議員定数は何人が妥当か」「その理由」の2項目で簡潔にした。
9日までに事務局に提出し、15日の同委員会でアンケートの内容を基に、議員定数を現状維持にするか、増加させるべきか、削減すべきか、具体的な協議に入る見通し。
委員からは、市民へのアンケート調査の実施や各会派の意見をまとめることも提案されたが、「最終的には議員一人一人が、定数についての考えやその根拠を示さなければならない」との結論に至った。
記名か無記名かについても賛否が分かれたが「市民は定数問題に関心が高い」とし、記名入りを決定したが、一人の委員からは「極端な削減を提案し、市民受けを狙う議員がいないとも限らない」などを懸念を表明。「本音を聞き出すには記名入りはどうか」との意見もあった。
議員全員へのアンケートについては、前回の委員会で濱元雅浩氏が「議員の適正規模は、会派の中でも、例えば削減するには1人または2人など、議員の間で相違がある」などとし、議員一人一人の意見を集約して議論を進めることを提案。他の委員からも「市民に対してもある程度の説明責任を果たせるのではないか」と賛同した。
議員定数をめぐっては、市町村合併前は5市町村で計84人の議員がいたが、合併後は定数28に改められた。さらには合併後2度目の選挙からは定数26になり、現在に至っている。