「弾薬は配備しない」/沖縄防衛局
千代田へのミサイル配備で
防衛省が進める千代田カントリークラブへの陸上自衛隊配備計画で、若宮健嗣防衛副大臣は2日の会見で同地へのミサイル配備について「昨今の安全保障環境は厳しいものがあるのでミサイルの配備はさせて頂く形になると思う」との見解を示した。
この見解について、沖縄防衛局が副大臣の会見後に補足説明を行った。
同局の担当者は、千代田への施設配置計画では、弾薬庫(火薬庫)が設置されないことを説明した上で「千代田へのミサイル配備については、ミサイル発射機は配備するが、その中に入れる弾薬については配備しない」と説明した。
千代田に配備されるミサイルシステムの名称は「12式地対艦誘導弾」と「03式中距離地対空誘導弾」で、両方ともミサイル発射装置を搭載した大型の車両となっている。
千代田には、この発射装置を装備した車両が配置されるが、弾薬庫(火薬庫)の設置計画がないので、それに込める弾薬については配備しないとしている。
マスコミから「千代田についてミサイルの弾薬を置かないということは、宮古島には弾薬を置かないということか」の質問に同局は「副大臣が答えた通り、火薬庫をどうするかについては市とも相談しながら慎重に進めていくことになると思う」と説明した。
そのほかにも「そもそも、今回の宮古島への配備計画は、南西諸島周辺の安全を掲げていたが、防衛省の皆さんの説明では、その配備目的が果たせないのではないのか」などの指摘も出された。