落札率99・96%に質疑
リサイクルセンター建設工事/市議会9月定例会
開会中の宮古島市議会(棚原芳樹議長)9月定例会は7日、提出議案に対する質疑を行った。請負契約を24億2784万円で締結することを提案している市リサイクルセンター(仮称)建設工事について、市が設定していた予定価格は21億2881万2000円で、その差額は97万2000円、落札率は99・96%と予定価格に非常に近い金額で落札されていることが、國仲昌二氏らの質問に対する下地信男生活環境部長の答弁で分かった。
旧クリーンセンター跡地に建設予定の市リサイクルセンターは、資源ごみの選別・圧縮などのごみ処理を行う「リサイクル工場棟」と、環境啓発機能を有する「プラザ棟」を整備する計画で、今回、提案されているのは工場棟の建設工事請負契約。指名競争入札で川崎技研・共和産業・佐平建設特定建設工事共同企業体が落札した。
下地部長は入札に至るまでの経緯として、最初にリサイクルセンターの国内受注ランキングを基に9社に見積もりを依頼。回答のあった4社のうち書類などに不備があった1社を除く3社を競争入札参加企業として指名したが1社が辞退したことから、残る2社で入札を行ったことを説明。その結果として落札率が99・96%になったと述べた。
落札率の高さに下地智氏は「競争原理が働いていないのではないか」、上里樹氏は「異常な数字」との認識を示した。
下地部長は高い落札率となったことについて本紙の取材に対し「理由は分からない」としながらも「情報収集と高い積算力で価格を予想しているのかも知れない」と語った。