崖下10㍍から男性救助/市消防と海保
ロープレスキュー合同訓練
宮古島市消防署と宮古島海上保安署は7日、同消防署格納庫・訓練塔を利用した合同ロープレスキュー訓練を実施した。両署の救助隊員合わせて約20人が参加。崖下約10㍍から人形を男性に見立て、担架に乗せて迅速な連携活動に取り組んだ。
開始式で、同消防署の上原昭宏署長は「現場では、あうんの呼吸を合わせ、お互いの技術を再確認しながら信頼関係を深めてください」と激励した。
同保安署の大城剛次長は「お互いの連携が円滑に進み、有事の際の連携につなげるように」と励ました。
訓練は、崖下約10㍍の磯で釣りをしていた男性が、熱中症になり自力での登坂は不可能-と想定。
隊員2人がロープを使って高さ約1お㍍の壁をすばやく下り、男性の容体が悪化しないよう体を担架に固定。他の隊員らが特殊なロープや滑車を使い、男性を乗せた担架を引き上げた。
参加者らは、互いに声を掛け合い、実践さながらの訓練を展開した。
訓練は、実際の現場において統一した意思のもと行動し、互いの資器材について確実に取り扱うことが出来るようにし、安全・確実・迅速な連携活動が行えることを目的に開催された。