パレードで集落練り歩く/平良西原
ミャークヅツ大盛況/五穀豊穣、子孫繁栄を祈願
平良西原ミャークヅツのパレードが10日、集落内で行われた。地域の男性がクイチャーを踊りながら練り歩き、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願した。平良西原のほか、池間、伊良部佐良浜のミャークヅツは、きょう11日も行われる。
平良西原ミャークヅツの2日目は、午前5時から仲間御嶽で始まった。「マスムイウヤ」と呼ばれる男性が新生児の数を報告し、子孫の繁栄に感謝した。
集落内の大きな通りを練り歩くパレードは午後3時ごろにスタートした。白いシャツと黒のズボンに身を包んだ300人以上の男性が歩く姿は圧巻。沿道は住民や観光客で埋まった。
交差点などに入ると、立ち止まって西原クイチャーを披露した。額から吹き出す汗をぬぐいながら、「ヒヤサッサ!」の掛け声とともに豪快に踊った。
「ジャー(座)」と呼ばれる広場に到着すると、再びクイチャーを踊って祭りを盛り上げた。
踊り終えると、西原自治会の山村日出男会長があいさつし、「今年は、ミャークヅツの始まりと同時に良い雨が降り、五穀豊穣は約束された」と喜んだ。その上で「ここにいる皆さんの協力があってこそ伝統は継承される」と述べ、ミャークヅツを引き継ぐ地域住民に感謝を込めた。
この場でマスムイ報告も行われた。新生児は島内外合わせて37人。マスムイウヤ代表の前泊一郎さんが報告すると、会場から大きな拍手と歓声が上がった。
引き続き奉納角力が行われた。「ウットウヤ」と呼ばれる5人の男性が角力を取り、投げ技を披露するなどして会場を沸かせた。
最後は参加者全員でクイチャーを踊り、2日目の行事を締めくくった。