下地さん(アート企画)県警本部長賞/県広告美術コンクール
村吉さんは日広連会長賞
【那覇支社】第28回県広告美術コンクール表彰式(主催・県広告美術協同組合)が9日、那覇市のサザンプラザ海邦で行われ、宮古島市からアート企画の下地華恵さん(33、平良西仲宗根)が県警察本部長賞、村吉貴光さん(29、下地上地)が日本屋外広告業団体連合会長賞を受賞した。下地さんは最高位の県知事賞に次ぐ表彰となる。
下地さんは「このような賞が貰えて、大変光栄。巧妙になってきた手口に疑いの気持ちを込め、見た瞬間に分かりやすいよう疑問符を入れてデザインした。賞を励みに、もっと技術力を高めたい」、村吉さんは「入賞できて、とてもうれしい。高齢者にもメッセージがよく伝わるように、落ち着いた色を基調にして、掛け軸の形に仕上げた。受賞を自信にして、看板でしっかり表現していきたい」とそれぞれ喜びを語った。
同コンクールは、屋外広告業界の技能水準の向上を図ることにより、都市景観の形成や地域社会の活性化に寄与し、業界への社会的評価の高揚に資することを目的に毎年開催される。
今回のメインテーマは「特殊詐欺の被害多発!」。広告美術を通した広報・啓発により、県内の高齢者を狙った医療費や保険料の還付金詐欺事件などの被害防止を図る。組合加盟40社の中から作品総数72点の応募があり、メッセージ力・表現力・構成力・目的性・技術力ーの5項目の採点方式での審査の結果、24点の入賞が決まった。入賞作品は9~11日の3日間、那覇市のパレットくもじイベント広場で展示した後、県警本部に寄贈される。
主催者あいさつで、永吉英理事長は「今回のテーマの詐欺事件は、県内でも昨年の約1億円を上回る被害が出ている。組合員の技能をもって、特殊詐欺の被害防止の啓発にきっと役立つと信じる」と述べた。