制服はアンケート実施へ/伊良部・佐良浜学校統合協
プールは学校敷地内求める
伊良部・佐良浜小学校及び同中学校統合協議会(仲間明典会長)は13日、伊良部公民館で第13回協議会を開催した。制服については、保護者などにアンケートを実施して判断することを確認。プールについては、市教育委員会が「市民プール」の整備を想定し、整備の先延ばしや学校敷地外での建設の可能性を示したが、同協議会は学校敷地内での建設及び開校と同時の供用開始を求めた。
宮古初の小中一貫教育校は、伊良部島小学校・中学校(愛称・結の橋学園)の校名で、2019年度の開校が予定されており、同協議会は開校に向け諸問題の協議を開いている。
この日は▽スクールバス運行についての基本方針及び基本計画▽制服制定の実施要項▽校章原画募集要項・審査要領▽校歌制定(いずれも案)-などについて意見を交わした。
このうち、制服について市教委は保護者の負担を抑えるため、伊良部中と佐良浜中のこれまでの制服のデザインをベースとし「男子は詰め襟学生服、女子はセーラー服とする」案と、結の橋学園の開校に伴い「デザインを一新する」の2案を提示。協議した結果、保護者負担を勘案し、制服を統一した場合のメリットや複数の違う制服の場合のデメリットなどを投げ掛け、保護者らにアンケート調査を実施することを決めた。
プール建設について市教委は▽各学校ごとに水泳専門指導員の配置ができない▽水泳学習の時間は1学年10時間程度であり、効率性が低い▽維持管理費が大きい-を理由に「各学校ごとに整備する計画を改め、市全体でのプール整備計画の中で効率的な在り方を検討していく」と先送り、または学校外での建設の可能性を示した。
これに対し複数の委員が反発。「お金がかかるからやらないというのは、教育の観点から理解できない」「市初の小中一貫校。将来のモデルとなるような学校にすべきだ」などと主張し、学校敷地内での建設を強く求めた。他の委員も賛同したことから、プールの学校敷地内建設は同協議会の総意とした。
スクールバスについては、登校の際、満席でぎゅうぎゅう詰めを無くすための時間の割り振りが課題とした。委員からは「学校行事の際、一斉下校という場合もある」と指摘し、生徒の安心、安全に加え利便性の確保も求めた。
校章原画募集要項と審査要領、校歌制定については原案通り承認した。