乾燥トマトなど新商品に/慶應大玉村研究会
みやこ福祉会に研究成果提案
みやこ福祉会(伊志嶺博司理事長)の各施設が生産、製造し販売している商品に対し提案を行っている慶應義塾大学SFC(翔南藤沢キャンパス)玉村雅敏研究会による実践成果発表会が16日、みやこ学園で開かれた。同研究会の学生たちは研究成果として乾燥トマトやトマトのディップソースなどを新商品とすることを提案した。
ソーシャルマーケティングが専門の同研究会は2011年からみやこ福祉会への提案を行っていて、今回で5回目となる。学生たちは3班に分かれ、トマトランドみやこ、パン工房アダナス、みやこ学園室内班に提案する新商品について宮古島に5日間滞在し、調査、研究などを進めてきた。
発表会では各班が考えた新商品について学生がプレゼンを行った。トマトランドみやこ班は規格外のトマトの商品化として、スライスして干した乾燥トマトと、トマトとタマネギ、ニンニク、島唐辛子などを煮込んだ3種類の味のトマトのディップソースを提案。今後の展開として保存期間や賞味期限の確認、販売経路の検討などを挙げた。
パン工房アダナス班は砂糖で煮込んだ宮古島産のヒラミレモンやシークワーサーの皮をパンに練り込んだ「宮古レモンパン」を提案し、作り方などを紹介した。みやこ学園室内班は宮古島にある貝殻を活用したフォトスタンド作成キットを新商品として提案。地元の人は気付かない貝殻の魅力を説明し、ターゲットを観光客と、物作りが好きな地域の子供たちと設定した。
発表会会場には、みやこ福祉会の職員や関係者らが多数、参加し、学生たちの具体的な提案に、感心した様子で聞き入っていた。