陸自配備「最高責任者として了解」/市議会9月定例会一般質問
「市民の生命財産守る」/市長が「権限の根拠」示す
宮古島への陸上自衛隊配備について「了解する」と容認の考えを表明している下地敏彦市長は了解する権限の根拠について、「市民の生命財産を守る最高責任者として了解した」との考えを23日、宮古島市議会9月定例会一般質問3日目の新城元吉氏の質問に対する答弁で示した。
一般質問で新城氏は、どういった権限をもって宮古島への陸自配備計画を了解したのか、その根拠について質問するとともに、ミサイル部隊配備により有事の際、標的とされる不安を示す市民がいることを指摘し、見解を求めた。
それに対し下地市長は、了解する権限の根拠として「市民の生命財産を守る最高責任者として自衛隊の配備を了解した」と答弁。部隊配備による標的となる懸念については直接、言及する代わりに「市民の平和と豊かな生活を守るためにも自衛隊の配備は必要と考えている」との認識を改めて示した。
千代田カントリークラブへの配備計画についての質問には「今のところ今年度中に用地の取得を行い、来年度には工事に着工する計画をしていると説明を受けている」と語った。
宮古島への陸自配備計画について住民投票は行わない意向を示している下地市長に対し濱元雅浩氏が、「市長から提案しないということで、市民の直接請求による住民投票まで否定するものではないと受け止めて良いのか」と質問。それに対しては「市長としては住民投票はなじまないものなので住民投票は考えていないと言っているのであって、直接請求については言及していないことは明確にしたい」と述べた。