陸自「反対」が過半数
投票で意思確認/千代田部落会が臨時常会
上野の千代田カントリークラブへの陸上自衛隊配備計画について賛否を問う千代田部落会(根間啓次会長)の臨時常会が23日夜、同部落公民館で開催され、32世帯中18世帯が反対の意思を示した。賛成は4世帯で、10世帯が「棄権」した。同部落会は今後、組織体制の調整を図った上で今回の結果を下地敏彦市長に伝えるとしている。
投票は、同地区への陸自配備について「賛成」「反対」「棄権」で見解を求めた。また、投票なしの場合は「棄権」扱いとすることも事前に伝えられた。
投票の結果、反対が過半数を占める一方で「棄権」の10世帯については、3世帯が「棄権」と投票し、残りの7世帯は投票しなかった。
同部落会の役員によると棄権の判断については「現段階で賛成、反対の意思を示すのは難しい」などの意見があったという。
そのほかにも、20日に行われた防衛局側の説明についてもこれ以上規模を拡張しないという担保が示されなかったことに不満の声が上がったという。
同部落会では8月2日にも同地への配備に反対する決議を賛成多数で可決しており、その内容を記した要請書(決議文)を下地敏彦市長に提出し、面談を求めた。しかし、下地市長は「防衛省の説明後に面談を受ける」として、現段階では要請書の受け取りも面談も実現していない。
そうした中、今月13日にはいきなり根間会長名で説明会開催を通知するチラシが地域住民に配布され、当日の説明会は根間会長と防衛局側だけで調整したことをほかの役員が問題視。結局、説明会は延期となった。
こうした状況などもあり、23日の臨時常会では今後の役員体制を含め、活動のあり方についても長時間の議論が行われ、再度協議することを確認した。