赤い羽根募金始まる
今年も「助け合いの精神を」/宮古空港で伝達式
高齢者や障がい者、子どもの福祉向上などに活用する「赤い羽根共同募金運動」が1日始まり、宮古空港では「赤い羽根空の美ら島便」宮古地区伝達式が開かれた。日本トランスオーシャン航空(JTA)の客室乗務員の小林かやさんから県知事メッセージが県共同募金会宮古島市支会の饒平名建次会長に伝達された。
同運動は1日~12月31日の3カ月間、住民相互の助け合いと地域福祉の推進を目的に全国一斉に展開される。
宮古島市での今年度目標額は601万2000円で、このうち281万4000円は県内の福祉施設や団体に助成、319万8000円が市内の福祉事業に活用される予定。
小林さんは県知事メッセージを読み上げ「県では、子どもの貧困問題の対応ため『子どもの貧困対策計画』を策定するとともに、県民が安心して暮らせる地域社会を目指し『沖縄県地域福祉支援計画』を今年3月に策定した」と述べた。
その上で「引き続き、地域の皆さんと連携し、子どもの貧困対策や地域福祉の充実に取り組んでいく」と決意を示し、県民に運動の協力を願った。
饒平名会長は「共同募金運動は、一人一人の善意と助け合いの精神によって支えられている」と協力を呼び掛けた。
市福祉部の豊見山京子部長は「今年は貧困問題が大きく取り上げられている。貧困状態の子どもたちのお母さん方にも役立てれることはもちろんのこと、地域の福祉施設や障がい者福祉支援なども役立てられる」と語った。
饒平名会長と豊見山部長は、小林さんに共同募金と大書されたたすきを掛けてもらった。JTA宮古支社の波照間弘光支社長、ミス宮古島の根間沙弥香さんらが同席した。
伝達式後、饒平名市会長や市社協の関係者、平良中の生徒らがボランティアで市内の大型スーパー前で募金への協力を呼び掛けた。