宮古の伝統文化で交流/名護でなりやまあやぐ大会
【那覇支社】宮古伝統の芸能文化の紹介を通して北部地域の住民と交流を深める、「第2回なりやまあやぐ大会inやんばる」(主催・同実行委員会、共催・沖縄宮古郷友連合会、沖縄北部地区宮古郷友会など)が1日夕、名護市営市場広場で催された。北部地域の宮古郷友や近隣の住民らが参加し、特設ステージで情感たっぷりに歌い上げる各出場者に大きな拍手や声援を送った。
大会では県内や東京、福岡、熊本、鹿児島から出場した26人のうち、予選を勝ち抜いた地元の小学生から60代までの男女16人が本大会に挑んだ。審査の結果、本部町の新城早礼さん(24)が最優秀賞に輝いた。
開会式は、亀浜律子琉舞練場と沖縄宮古民謡協会による「とうがにあやぐ」「大世栄」や、名護小学校金管バンドの「なりやまあやぐ」演奏で始まった。
池間學大会長は「宮古の文化に誇りを持ち、大会を通して宮古と山原(沖縄本島の北部地域一帯)の絆を深めていきたい。やんばるでも普及させて、沖縄を代表するイベントにしていきたい」とあいさつした。
来賓の稲嶺進名護市長は「宮古の方々の結束力には、他に類を見ない素晴らしさがある。民謡には生まれ育った島への思いや誇りが込められている。宮古の民謡を守り広げようとする大会を、みんなで盛り上げて楽しもう」と呼び掛けた。
大会アトラクションでは、「なりやまあやぐ管弦楽クラブ」による演奏に合わせ、ハワイ出身のサラ小林さんがフラダンスなどを披露した。
今回から宮古の伝統文化であるオトーリ口上大会も開かれ、舞台に上がった観客がなりやまあやぐにちなんだ「前口上」をユーモアたっぷりに話し、会場の笑いを誘っていた。
大会では沖縄宮古郷友連合会の古波蔵和夫会長が祝辞を述べたほか、下地省三実行委員長が下地敏彦市長のメッセージを代読した。