市内業者、不法投棄認める/伊良部ため池のごみ
市、許可停止含め処分検討
伊良部島の深底地区内のため池に、大量のごみを不法投棄した業者が7日までにほぼ特定された。本紙の取材に業者の代表が事実関係を認めた。すでに市に対して状況報告書を提出している。ごみの収集運搬業務を許可している市は、許可の一時停止や取り消しなどの処分を下す方針だ。
深底地区内にあるため池のフェンス沿いで、不法投棄とみられるごみが確認されたのは先月15日。伊良部土地改良区の職員が発見して管理する市農地整備課や宮古島署に通報した。
ごみは酒やビールの空き瓶が多く、約3・5㍍四方の広さに捨てられていた。
その後の調べで、投棄したとみられる市上野の業者が浮かび上がった。警察は収集運搬業務の許可を出している市環境衛生課に照会状を提出するなどして特定作業を進めている。
業者代表は7日午前、本紙の取材に答え、ため池にごみを投棄した事実確認を求めると、「間違いありません」と話した。不法投棄した際の詳細な経緯については、「警察や市と話をしている」と述べた。
今回の不法投棄について代表は「どうすれば良いのか話を進めている。職員の教育に問題があった」と話すとともに、市の処分を受け入れる意向を示した。
市は不法投棄の事実を確定させた上で、この業者に対する処分を下す。収集業務の許可を一時的に停止するか、許可そのものを取り消すかを検討。早ければ週明けにも決定する方針だ。