飢餓のない世界目指そう/世界食料デー宮古大会
Manamiさん 歌とトークで訴え
「わたしから始める、世界が変わる」をテーマにした世界食料デーの宮古大会が7日夜、市中央公民館で行われた。地元高校生の演奏や歌手Manamiさんの歌とトークなどで、飢餓のない世界を目指すために私たちに何ができるのかを参加者と共に考えた。Manamiさんは「飢餓で苦しむ人たちを目の当たりにしたことで、自分の人生が変わった」と語り、その経験を基に作った歌を披露。「きょう聞いたことを周囲に伝えて、協力し合うという輪を広げていこう」と呼び掛けた。
Manamiさんは那覇市出身。貧困や飢餓に苦しむ人たちを支援する日本国際飢餓対策機構親善大使として現地を訪問して、自分が見たり聞いたりしたことを全国各地で報告し、協力を呼び掛ける活動を展開している。
宮古大会でManamiさんは、「スタッフと一緒に行ったフィリピンへの旅が私の人生を変えた」と話し、現地で撮影した一枚の写真を紹介。それは、墓の上に裸で立つ男の子の姿で、「周囲にはレストランなどが建ち並んでいるが、この一角では約100世帯が墓地で生活をしている。地面に落ちているご飯を食べ、臭いもひどく、その中で平気で生活をしている。頭をガツンと殴られた気になった」と語った。
Manamiさんは「私はこれから何を歌っていくのか」と自問自答した結果「これからは目の前の人を大事していこうと決めた」。
フィリピンの経験をきっかけに作った歌「昨日の僕を越えていく」を披露したManamiさんは「すべての曲にはストーリーがある。それを皆さんに伝えられた」と話した。
ネパール大地震や熊本大地震への支援活動などに取り組んでいる宮古高校軽音部のメンバーも出演し「自分たちにできることはないか」などをメッセージに込めた歌を披露した。