「お口元気を広げよう」/県歯科医師会など
体操、カラオケで介護予防
市、県歯科医師会、第一興商、ライオン歯科衛生研究所は11日、市下地保健センターで「お口元気を広げよう」説明会を開いた。多くの市民が参加し、「健口美(けんこうび)」体操やカラオケを通して口の元気度を高め、介護予防につなげようとの認識を新たにした。市では今後、宮古テレビの行政チャネルを活用し同体操を放映し広く普及させる方針。
口には「食べる」「話す」「笑う」などの機能があり、健康で生き生きと生活を送るためには口の機能(口腔機能)を維持向上させることが大切とされる。
日本音楽健康協会専務理事で第一興商の戸塚圭介部長は「データから見た宮古島は、1人当たりカラオケに参加する人が多い。仲間同士が集まって歌うことで健康になり、介護予防にもつながる」と述べた。
同研究所は『「健口美」体操~お口元気で「フレイル(活力低下)を予防しよう~』と書かれたパンフレットを配布。参加者らは▽唇を中心とした口の体操▽唇とほおの体操▽両方の歯でよくかんで食べる8カ条▽舌の訓練(舌筋強化)▽唾液が出やすくなるマッサージ▽食べる前の準備体操▽歯みがきの基本▽歯間ブラシの使い方ーなどについて知識を高めた。
健口美(けんこうび) 健康な口の「健」、良好なコミュニケーションを行う「口」、美しい口の「美」のこと。
フレイル 筋力や活力が低下した状態
口のフレイル 「健口美」が低下した状態。