文化の祭典、開幕/市民総合文化祭一般の部
力作600点がずらり/きょう生け花実演会
第11回宮古島市民総合文化祭一般の部が14日、市中央公民館で開幕した。会場には初日から多くの市民が来場し絵画や書、盆栽、生け花、写真、織物、郷土料理、写真など感性豊かな市民の力作約600点を鑑賞した。一般の部展示部門はあす16日まで。きょう15日は展示のほか、生け花の実演や方言講座が開かれる。
文化祭は宮古島市、市教育委員会、市文化協会が主催している。市民文化の向上を図り、文化都市の創造の場とすることが狙い。テーマは「~創造する市民の文化~ MeMeMe(創造の芽、発見の芽、可能性の芽)の芽 わたしの中の芽を育てる!」。
会場には▽美術▽華道▽書道▽文芸▽茶道▽生活文化▽写真▽盆栽▽園芸▽織物-の各部会員らの作品を展示。彩り豊かな作品がずらりと並べられている。
鑑賞者は、豊かな創造力と作品の完成度に関心しながらじっくりと鑑賞し、芸術の秋を堪能していた。
初日は展示部門のほかにも、日本盆栽協会八重山支部顧問の新城弘志さんが講師を務める盆栽講習会が開かれた。苧麻績み体験コーナーも設けられた。
きょう15日は午後1時から生け花のデモンストレーションがある。講師は斉藤葉彩さん。午後2時からは童謡を方言で歌ったり、ことわざを学んだりする方言講座が開かれる。
あす16日は伊良部地区の史跡めぐりがある。午前9時、市中央公民館駐車場集合。そのほか、高校生による書道パフォーマンスが午後2時から同公民館屋外ステージで行われる。
苧麻績みは15、16両日も体験できる。藍染め体験も併せて行われる。
オープニングセレモニーで下地敏彦市長は「文化祭は宮古の特色ある歴史と風土の中で市民一人一人が知恵と感性を磨きながら工夫を凝らした作品・芸術を発表する祭典」と強調。「文化祭に参加する市民が多いことは心の豊かさの表れでもある」と話し、多くの市民の来場を呼び掛けた。
続いてあいさつした宮國博教育長は「作品の多様さと作品の多さに感激するとともに、市民の文化、芸術に対する関心の高さや意気込みを感じる」と述べた。
文化協会の大城裕子会長は「市民一人一人が文化的な存在として、生涯にわたって文化芸術を享受し、文化活動に参加することで生きがいを感じながら暮らせるよう願っている」と文化祭開催の意義を語った。