候補者選び振り出しに/革新勢力
市長選 岸本氏擁立を断念
来年1月22日投開票の宮古島市長選で、革新勢力は16日、立候補を打診していた医師の岸本邦弘氏の擁立を正式に断念した。同日の候補者選考委員会(下地学委員長)で決定した。同勢力の候補者選定作業は振り出しに戻った。新たな候補者の擁立を急ぐ。
岸本氏の擁立は、先月25日の選考委で決定していたが、打診を受けた岸本氏が出馬を固持。本紙の取材にも「市長選には出ない。私はできる範囲でサポートしていきたい」と述べ、辞退する意向を示していた。
16日の選考委では、これらの経緯を確認し、選考委の総意として岸本氏の擁立を正式に断念した。
下地委員長は「これまで説得を続けてきたが、ここでけじめをつけた。(立候補は)無理だということを皆で確認した」と話した。
今後は「自薦、他薦を問わずゼロからのスタートになる」とした。ただ、「時間的に余裕がない。今週中にもめど付けができるように急ぐ」とも述べ、新たな候補者の擁立に向けて水面下での動きを示唆した。
来年1月の市長選に向けては、保守系で現職の下地敏彦氏と、前市議会議長の真栄城徳彦氏が出馬の意向を表明している。告示まで3カ月を切っており、保革を問わず水面下での動きが活発化している。