市長選、保守系が分裂へ/一本化協議決裂
与党会派9人が現職支持/下地市長、21日に出馬表明へ
来年1月の市長選に向けて、保守系の候補者一本化協議が18日、決裂した。現職の下地敏彦市長(70)の支持を表明していた市議はこの日、改めて現職支持の方針を確認。下地市長も今月21日に正式に出馬表明する意向を伝えたという。これに対して「新保守クラブ」と「21世紀新風会」は現職以外での候補者擁立を目指すとし、すでに出馬を表明している前議長の真栄城徳彦氏(66)を含めて検討するとしており、保守系は現職派と反現職派で分裂選挙の様相となってきた。
今回の結果を受けて、真栄城氏は「出馬の意向は全く変わらない。今月中には出馬表明を行い、選挙事務所も開設したい。いろいろな問題がある今の状況で本当に現職で大丈夫なのかという気持ちもある」と話した。
一本化協議の決裂について、新保守クラブの西里芳明代表は「候補者の一本化ができなかったのは非常に残念。しかし、現職市長を支持して市民は本当に納得するのか非常に疑問。今後、出馬を表明している真栄城氏を含め、現職以外で広く支持を得られる候補の人選を進めていきたい」と述べた。
新風会の新里聡会長も「市長選で現職を支持することはない。しかし、保守だけが分裂した選挙になるとかなりきつい部分はある。真栄城氏を含め各方面から広く支持を得て、もっとも適正な候補を検討していきたい」と述べた。
この日の与党会派の協議には、現職支持派の10人と公明党の2人が参加して行われた。現職支持については公明の2人と公明会派の垣花健志氏が結論を示さず、9人が現職支持に賛同した。
真栄城氏に対しては、保守系議員団の平良隆会長から、現職支持の方針が伝えられたという。
これを受けて真栄城氏は出馬の意向を改めて伝えた上で「与党会派から除名されるのであれば構わない」としたが、平良会長は自主的に離れることを求めたという。
これで真栄城氏を除いた保守系は、新風会を含め20人。このうち、現職支持派が9人。反現職派が8人となり、未決定の公明会派3人となっている。
反現職派は、近日中にも今後の方針に向けた協議を行い、候補擁立に向けた動きを加速させるとしている。