豊作願いキビ植え/伊良部中の生徒たち
伊良部中学校(瑞慶山昇校長)は19日、同校裏側の農園でサトウキビ植え体験学習を実施した。生徒83人が参加。耕運機でできたうねにキビの苗一本一本を丁寧に植え付け豊作を願った。夏植えのキビは、再来年の2月ごろに収穫し、宮古製糖伊良部工場に搬入して換金し、教育振興費に充てる。
キビ植えを通して、地域の産業や生活文化に触れる機会とし、地域の人材を活用することで学校と地域との連携を図ることなどが目的。旧伊良部町時代から取り組んでいる学習。
開会式で、生徒会長の高志保聖羅さん(3年)は「私たちは普段からサトウキビに囲まれて生活している。そしてキビは昔から地域の産業として伊良部島を守ってくれている。きょうは地域の産業に触れ合いながら、キビ植えを頑張りましょう」と決意を示した。
瑞慶山校長は「作業中は十分に水分を取ってください。宮古ではサトウキビを年間約34㌧収穫し、県全体の40%と生産高は高い。生活に密着したキビを頑張って植えましょう」と激励した。
生徒たちは、キビの長い茎を切断機に入れ、長さ30㌢程度に切断。畑に運び、手作業で植え付けた。
1年生の吉浜承太郞君は「キビの苗の植え付け体験はあるが、学校での植え付け学習は初めて。豊作を祈って植えた」と話し、額の汗をぬぐった。