投開票まで3カ月/市長選
保守 分裂様相、革新 人選混迷
来年1月22日に投開票が行われる宮古島市長選挙まであと3カ月となった。保守系は分裂の様相を呈しており、現職の下地敏彦市長(70)が21日に正式に出馬を表明。前議長の真栄城徳彦氏(66)も新保守クラブと21世紀新風会の支持を受けて来月中旬にも出馬表明を予定している。一方の革新勢力は、擁立候補の人選が暗礁に乗り上げ、打開策が見いだせていない。22日夜にも予定されている選考委員会で、新たな候補者が推薦される見込みだが、擁立に向けてはまだまだ先行き不透明な状況となっている。
保守系は、現職支持派と反現職派による保守候補一本化協議が18日に決裂。9人の与党市議が現職支持となり、新保守と新風会は真栄城氏支持に向け今後、各方面と調整作業を行い来月中旬にも真栄城氏は出馬表明を行うとしている。
「オール沖縄」を掲げる革新勢力は、これまでの候補者選考のあり方を巡って内部で不協和音が生じており、人選作業だけでなく、この不協和音を解消する必要もあり課題が山積している。
7年前の市長選のしこりはいまだに解消されていない状況もあり、一部の関係者からは「今の選考委に対しては不満の声が大きくなってきている」との声も聞かれている。
そのまま保守が分裂し、革新勢力の候補者一本化が実現すれば、三つどもえの構図で選挙戦突入となるが、保革ともまだまだ紆余曲折の可能性を秘めていることから、今後の展開が注目される。