新崎選手が2冠達成/全国障害者スポーツ大会
100㍍と走幅跳制す/栄冠胸に笑顔で帰島
22日から岩手県で開催されていた第16回全国障害者スポーツ大会「2016希望郷いわて大会」に宮古島から出場していた義足のランナー・新崎祥太選手(31)が陸上の100㍍と走幅跳で優勝する2冠を達成した。25日に帰島した新崎選手を職場である青潮園の職員らが宮古空港で出迎え、2部門制覇を祝福した。
競技歴1年半ほどの新崎選手は、岩手県北上市の北上総合運動公園北上陸上競技場で22日に行われた走幅跳と23日の100㍍に出場。走幅跳は4㍍58、100㍍は自己新記録となる12秒71で優勝した。100㍍の全国制覇は昨年の全国障害者スポーツ大会に続き2回目となる。
空港で同僚の出迎えを受けた新崎選手は「100㍍をメインに考え、走幅跳は疲れが残らないように臨んだ。100㍍は後半流しても自己新記録を出すことができた。体の調子が良く、切れていた」と大会を振り返るとともに、「先輩や地域の人が応援してくれていたので、それに応えることができてうれしい」と語った。今後については「次は11秒台を目指して、これからも練習を続けたい」と抱負を話した。
宮古身体障害者連合会の池間太郎会長は「寒い環境だったと思うがよく頑張ってくれた。義足を十分に使いこなせるようになれば10秒台も狙えると思う。彼を見て、障がいがある人もやればできるという前向きな気持ちになってほしい」と語った。