華やかに前夜祭パレード/世界のウチナーンチュ大会
【那覇支社】「ウチナーの躍動・感動 世界へ響け!」を合言葉に、第6回世界のウチナーンチュ大会(主催・同実行委員会)の本大会がきょう27日に開幕する。世界26カ国2地域から過去最多の約7200人の県系人が母県沖縄に集結する。
26日は那覇市の国際通りで前夜祭パレードが行われ、国内外の県人会など78団体から約5800人が参加。それぞれの国・地域の華やかな民族衣装に身を包み、歌や踊りを披露しながら練り歩いた。沿道を埋めた県民らと互いに握手を交わしたり、抱き合ったりして再会を喜び、大会ムードを盛り上げた。
日本有数の移民県である沖縄では戦前戦後を通じ、多くの県民が海外へ雄飛し、現在では北米・南米をはじめ世界各地に約40万の県系人が在住する。5年に1度開催される同大会では27~30日の期間中、沖縄と世界の絆を確認し合う「しまくとぅば語やびら世界大会」(28日)や「世界若者ウチナーンチュサミット」(29日)、「エイサーEXPO2016」(30日)など多彩なイベントが催される。県内の市町村も交流イベントを企画し、宮古島市では28、29の両日、「んまりずまみゃーく交流会」、「宮古島観光」を開催する。
26日の前夜祭では、翁長雄志知事主催の「知事招宴」が那覇市内のホテルで催された。米国ハワイ州のデービッド・イゲ知事や、駐日ベネズエラ・ボリバル共和国のセイコウ・ルイス・イシカワ・コバヤシ特命全権大使らが来賓として招かれた。下地敏彦宮古島市長、棚原芳樹宮古島市議会議長も出席した。
主催者あいさつで、翁長知事は「新天地で苦難を乗り越え、確固たる居場所を築いてきた先人たちの汗と涙を、私たち沖縄にあるウチナーンチュは忘れてはならない。皆さまとの絆は本県が誇るべき財産」と述べ、大会参加者を歓迎した。北米県人会の國吉信義会長の発声で祝杯が挙げられ、約600人の出席者が本大会の成功を誓い合った。