きょうからイノシシ駆除/城辺地区
県猟友会、八重山から14人参加
サトウキビやイモに食害を与えているとみられるイノシシの駆除が、きょう27日から城辺の長北や福北地区の海岸沿い林野帯で実施される。28日まで。県猟友会の石垣地区、竹富両地区のメンバー14人が散弾銃を使って駆除する。狩猟犬も10頭投入する。期間中は午前7時から日没まで駆除に当たる。市は周辺住民に注意を喚起。一周道路より海岸側の農道や林野に入らないよう呼び掛けている。
イノシシは、長北や福北の海岸沿いの林野に生息しているとみられる。市が設置したカメラでイノシシらしき生物が映っているのが確認された。
イノシシは、サトウキビやイモを食べ、海岸ではカニを捕食している。ウミガメの卵も食べているという情報もある。特に長北や福北での被害が大きい。
今回の駆除は3度目になる。猟友会とともにイノシシの行動範囲などを詳しく分析しており、より効果的な駆除が期待される。
駆除対象区間は、浦底漁港から平良向け約2㌔ほどの畑や林野帯。一周道路より海岸側で実施する。狩猟犬を使ってイノシシを探し出し、散弾銃で仕留める。
猟友会のメンバーは26日に宮古入りし、午後から市役所上野庁舎で打ち合わせを行った。市が設置したカメラの映像も確認。ゆっくり歩く複数のイノシシらしき生物がくっきりと映し出された。クジャクを含め昼夜を問わず映っている。
打ち合わせの後は、実際の駆除現場を視察して具体的な駆除計画を立てた。
市は一周道路に駆除の実施期間と時間を示す立て看板を設置したり、周辺自治体にチラシを配ったりして注意を喚起している。市農政課は「駆除を実施している期間は、一周道路より海岸側の農道や畑等には入らないようにしてほしい」と呼び掛けている。