沿岸航海実習に出発/宮総実海洋科学科2年生
父母ら五色テープで激励
宮古総合実業高校(本村博之校長)の海洋科学科2年生15人が26日、平良港下崎埠頭(ふとう)で20日間の沿岸航海実習のため、実習船「海邦丸五世」(金城勝船長)に乗船。両親や祖父母、友人らが五色のテープで見送った。実習船は離岸の際にドラを鳴らし、鹿児島県屋久島に向け、針路を取った。
沿岸航海実習は、教育活動の一環。実習生らは海技類型では、見張りやレーダーの操作による海図への船位の求め方などを学習する。機関類型では、エンジンの取り扱い方、発電機の切り替えなどを学ぶ。実践的に知識・技術を習得する。
乗船式では、在校生らが上半身裸で「海邦丸スタンバイ」を披露し、海の男の心意気で気合を入れた。
本村校長(代理)は「きょうから規則正しい船上生活になるので一回りも成長し、引き締まった表情で帰って来ることを期待する」と激励した。
金城船長は「素晴らしい天気に恵まれて出港する。実習生であることを肝に銘じ、責任ある行動で技術・知識をたくさん吸収してください」と期待を込めた。
実習生を代表して下地功弥君は「きょうからの沿岸航海には船酔いなど不安もあるが、実習生は心を一つに力を合わせて頑張る」と気持ちを引き締めた。
実習船には沖縄水産高校専攻科の生徒15人も乗船しており、先輩・後輩が交流を深める。実習期間中は、屋久島で世界遺産見学、日本の国際貿易港の一つとされる神戸港寄港、瀬戸内海航行などが計画されている。