方言の継承発展誓う/市文化協会
普及功労賞受賞祝賀会
「県しまくとぅばの日に関する条例」制定10周年記念イベントで、県から団体の部の普及功労賞を受けた宮古島市文化協会(大城裕子会長)の受賞祝賀会が28日、市内のレストランで行われた。
祝賀会には下地敏彦市長や宮國博教育長のほか、関係者が訪れ、同協会のメンバーとユネスコ(国連教育科学文化機関)から消滅の危機にあると認定されている宮古方言の継承発展に向けて決意を新たにした。
あいさつで大城会長は「県から普及功労賞を受賞できたのも長年、宮古方言の継承活動を展開してきた先輩たちのおかげ。方言は島の根っこ。その木に新しい文化の実をつけるためにこれからも私たちの活動を継続していきたい」と抱負を述べた。
来賓あいさつで下地市長は「地域で生きる私たちの感情を表す言葉は島言葉が一番。その継承発展のために市としても皆さんと一緒に頑張りたい」と述べた。
また、宮國教育長も方言であいさつ。方言札で標準語で話すことを求められた少年時代の話や、今回の功労賞表彰に至るまでの経緯について笑いを交えて紹介した。
そのほか、舞台では各種余興も行われ、宮古方言を次の世代にしっかりと受け継ぎ、その魅力を島内外に広くPRすることを誓った。
同文化協会の受賞の理由としては、長年にわたる「鳴りとぅゆんみゃ~く方言大会」の継続開催が大きく評価された。