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2016年11月4日(金)9:07

次代へ クイチャー共演/第15回フェスティバル

19団体900人が演舞/プカラス賞は「BP」


19団体が出演し盛り上がった第15回クイチャーフェスティバル=3日、カママ嶺公園

19団体が出演し盛り上がった第15回クイチャーフェスティバル=3日、カママ嶺公園

 第15回クイチャーフェスティバル(主催・同フェスティバル実行委員会)が3日午後、カママ嶺公園の多目的広場で開催された。伝統、創作、芸能の各部門に計19団体約900人が出演し、伝統のクイチャーを次代へ引き継ぐ決意を共有した。審査の結果、プカラス賞は「TEAM BP」が受賞した。

 15年続くフェスティバルは、脈々と受け継がれてきたクイチャーという伝統芸能を後世に伝え、併せて宮古圏域文化を掘り起こすことが狙い。県、市、多良間村、NPO法人美ぎ島宮古島が共催し、宮古毎日新聞社と宮古テレビが特別協賛して開催されている。

 フェスティバルは、このイベントの生みの親でもある下地暁さんのステージで幕開け。「ニーリ」を声高らかに歌い上げた。

 この後、砂川小学校の児童がうるかのクイチャーを踊った。引き続きうるかクイチャー愛好会の皆さんが踊り、地域色あふれる芸能で観客を引き付けた。

 みつば保育園と幼稚園の園児は豊年の歌に合わせて踊り、「少年補導員・宮古まもる君・少年柔道クラブの仲良しチーム」は宮古まもるくんを踊りながら交通安全を訴えた。

 佐良浜、漲水、下地、池間、友利、荷川取、宮国のクイチャーを保存する団体皆さんは、伝統部門で優雅なクイチャーを披露し、観客を魅了した。

 創作部門では「男塾武-Doo」、「新羅withぶどぅれサンガ!」「TEAM BP」のメンバーがエイサーを取り入れた豪快なクイチャー演舞を発表して大きな拍手を誘った。

 創作部門を対象とする審査の結果、プカラス賞はTEAM BP。アパラギ賞は新羅Withぶどぅれサンガ!、パニパニ賞は男塾武-Doo、審査員特別賞の美やらび賞はN・Sバレエアカデミー宮古校がそれぞれ受賞した。

 演舞の中間とフィナーレにはクイチャー大共演が行われた。出演者、観客、スタッフのほか、次代を担う子どもたちも一緒に踊ってイベントを盛り上げた。

 ゲスト出演の創作芸団レキオス、日出克さん、大城クラウディアさん、宮沢和史さんもステージパフォーマンスを披露した。

 大会長を務めた下地敏彦市長は「現代を生きる私たちは、先人が築き上げた伝統の踊りを後世に引き継がなければならない」と大会開催の意義を強調し、「出演者の皆さんは、島の伝統文化継承のためにも日ごろの練習の成果を発揮し、この大会を大いに盛り上げてほしい」とあいさつした。



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