奥平氏が出馬表明/市長選
市政の刷新強調/「オール沖縄」の立場堅持
前県議会議員の奥平一夫氏(67)は22日、平良港ターミナルビル内で記者会見し、来年1月22日の宮古島市長選挙に出馬することを正式に表明した。奥平氏は翁長雄志県政との連携や「オール沖縄」の立場を堅持すると強調。▽開かれた行政の確立▽自衛隊配備反対▽命の水を守る-などを示し「市民が主人公の市政を取り戻す」と述べ市政刷新を訴えた。後援会の名称を「響(とぅゆ)ましみゃーくオクヒラ一夫後援会」とし、共同代表には新崎治氏が就いた。
奥平氏は出馬を決意した理由として、現市政のさまざまな不祥事を指摘。「『市政を変えないといけない』という声が市民の間で広まっている。その思いをしっかりと受け止めたい」と述べた。
また、開かれた行政の確立を上げ「可能な限り情報を提供、開示し、市民の意見を多く取り入れた行政運営を目指す」と話した。
政治理念として「子供の未来はいつの時代も輝いていないといけない」「宮古島にとことんこだわっていくため『もっと宮古、ずっと宮古』の思いを市民と共有していく」-などを上げた。
奥平氏は、革新勢力の候補者選考の在り方にも触れ「選考過程が不透明」とし、同選考委が候補者として擁立を決定した下地晃氏については「重要な部分にずれがある。政治家はスタンスをしっかりと持って市民に訴えるべきだ」と話した。
その上で「選考委で決定された方(下地晃氏)よりも、私の方がふさわしいとの声を聞き、私自身も納得し立候補を決意した」と語った。ただ、「一本化に向けては、継続して丁寧に話し合いをしていきたい」と述べた。
「『今のままではいけない』という思いを持つ市民の声や空気を感じる。その声を一身に受け止めて、この選挙戦を勝ち抜いていきたい」と決意を示した。
冒頭あいさつした後援会共同代表の新崎氏は「今まさに市政を変える時期。市民本位の市政を取り戻すため、翁長県政と連携しオール沖縄の結集の下、市政刷新を図ることが重要である。市長選には知名度、実績、行動力のある奥平氏こそ最適任者と確信している」と支持を訴えた。
市長選では現職の下地敏彦氏(70)、市議会議員で前議長の真栄城徳彦氏(67)が出馬を表明。医師の下地晃氏(62)も近日中に予定している。
奥平 一夫(おくひら・かずお) 1949(昭和24)年7月20日生まれ。67歳。平良東仲宗根出身。沖縄大卒。93年に旧平良市議に初当選し、3期連続当選。2004年の県議選で初当選し3期務めた。