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社会・全般
県宮古事務所長に着任した 黒島 師範さん(57歳)
宮古の活性化に意欲
県宮古事務所は、昨年4月の支庁改編に伴い、復帰後にあった縦割り型支庁の形に戻った。しかし、所長は県出先機関の連絡調整機能を持っており、権限は大きい。
「宮古島市、多良間村をはじめ、出先機関と連携して、地域資源を活用した産業振興など、宮古地域活性化の取り組みの一端を担いたい」と抱負を語る。
離島は排他的経済水域の確保や、国土の保全、特有な農林水産物の提供、国民への癒やしの場の提供など、国益を担っていると強調。
国の宝である離島の保全にユニバーサルサービスの確保は行政の当然の役割とし、そのためには「医療や福祉、教育、文化、産業・雇用、インフラ整備など各面での定住条件の整備が必要」と考えを示す。
沖振法に基づく第4次振興計画は、あと2年で終了する。ポスト振計では、基地問題と離島振興(県内の格差是正)が焦点になると指摘。「離島には輸送コストとか、課題がいろいろある。地域の皆さんが声を大に、大胆な提案を国に行う時期に来ている」と話す。
行政職の経験は、33年と長い。これまでに、海邦国体(62年)やサミット(00年)、第4次振興計画の策定など、大きな事業に携わってきた。宮古発展のために、豊富な経験の発揮が望まれている。
宮古での勤務は初めて。「宮古の人は連帯感、アイデア、行動力がある。宮古の一番の資源は人」と印象を語る。
黒島 師範(くろしま・しはん)
1952年5月27日生まれ。石垣市出身。76年佐賀大経済学部卒。同年県庁入り。企画部統計課長、観光商工部商工振興課長、企画部企画調整課長、総務部財政統括監など歴任。10年総務部参事監兼宮古事務所長。