一部に離脱の動き/市長選
「第3の候補で」の声も/現職支持派市議
来年1月22日の市長選挙に向け、保守系で新たな動きが出てきた。現職支持派市議内部では第3の候補を模索する動きや下地敏彦市長(70)に出馬辞退を促す声などもあり、ここにきて一部が離脱する可能性も出てきた。「一本化」協議が暗礁に乗り上げ、分裂の公算が拡大している保守系だが、今後の現職支持派内部の動き次第では、新たな展開が生まれる可能性も出てきた。
保守系では、下地市長のほか、前市議会議長の真栄城徳彦氏(67)の2人が名乗りを上げ、両氏とも出馬表明を行い市長選に向け着々と準備を進めている。
現職支持派9人のうちの8人と、下地市長は25日に市内のホテルで面談。市長には自民党が実施した世論調査の結果を示し、現状では厳しい情勢であることが示されたようだ。
そうした状況の中、「一本化」に向けて立候補を表明している2人を白紙化し、新たな候補を模索すべきとの声も上がり、それについて下地市長は、新たな候補の人選や残された期間の短さを指摘して出馬の意思に変わりがないことを伝えたという。
保守系内部には「世論調査からも、現状のまま選挙戦に突入すると厳しい現実が待っている」との声もあり、一本化の必要性は共通認識だが、現状は打開策もなく混とんとしている。 現職支持派内部では、ここにきてメンバー間の温度差が出てきており、「現職ありき」ではなく、新たな候補を模索しているメンバーが今後どのような動きとなるのか注目される。.
今後、現職支持派の中から離脱者が出た場合は、保守系内の勢力図が変わることから、各方面を巻き込んで保守本流を巡る新たな駆け引きが展開される見込みとなっている。