心も体も鍛えたよ/青少年の家ジュニアサイクリング
17人が42㌔に挑戦/上り坂タイムトライアルも
県立宮古青少年の家が主催するジュニアサイクリングキャンプが25、26両日に行われ、4~6年生児童17人が42㌔のサイクリングや上り坂タイムトライアルに挑戦し、心身を鍛えた。サイクリングは全員が完走。笑顔いっぱいの表情に達成感をにじませた。
子供たちは25日に青少年の家に入所し、ミーティングを通して翌日の本番に向けて気持ちを整えた。
開会式で青少年の家の安慶田昌宏所長は「このサイクリングは、島の自然や地形を観察するとともに、交通ルールを学習し、忍耐力をつけることが狙い。その目的を忘れずに頑張ってください」と激励した。
宮古島自転車競技協会の下地盛雄会長は「ただ自転車で走るだけではなく、周囲の自然を観察するなど学ぶ意識を持って頑張ってほしい」と呼び掛けた。
この後、午前9時30分ごろにスタートした。城辺の東平安名崎を折り返す一周道路コースに17人が繰り出した。自転車競技協会のメンバーがサポートした。
子供たちは、時折吹く強風にあおられたり、上り坂で足を止めたりと苦しい場面に幾度も遭遇。それでも懸命な表情でペダルをこいで体力と精神力を鍛えた。
復路では、浦底漁港からの上り坂を使う100㍍のタイムトライアルでスピードの限界に挑んだ。城辺小6年の西里莉璃さんが15秒6で優勝した。
この後、再び一周道路に戻った子供たちは青少年の家を目指して力走。午後3時15分ごろには全員がゴールにたどり着いた。
青少年の家のスタッフやボランティアの皆さんが子供たちの頑張りを拍手でたたえた。子供たちは完走証を受け取り、笑顔いっぱいの表情を見せた。
初めて挑戦した福嶺小4年の鈴木東一朗君は「簡単にいけるかなあと思っていたけどきつかった。東平安名崎の風がきつくて…」と感想。それでも、「ちゃんと完走できたのでとてもうれしい」と話し、少し日焼けした顔の表情を緩めた。
同じ学校に通う新城祐樹君(4年)は「下り坂を走るときが涼しくて気持ちが良かった。来年も参加したいです」と笑顔だった。