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産業・経済
2016年12月3日(土)9:06

豊作祈願し種まき/2017年作

葉タバコ栽培始まる/城辺、平良地区で播種式

 宮古地区における2017年作葉タバコの栽培が2日、始まった。城辺と平良地区で播種式が行われ、生産農家が豊作を祈願しながら種をまいた。前期の販売額は21億8000万円。天候不良の影響で質、量ともに伸び悩んだ前期作からの挽回を誓った。来年4月の収穫に向けて、各地で葉タバコ生産が始まる。

 ■城 辺


17年作葉タバコ栽培がスタート。関係団体の代表らも農家と共に種をまいた=2日、城辺葉たばこ育苗施設

17年作葉タバコ栽培がスタート。関係団体の代表らも農家と共に種をまいた=2日、城辺葉たばこ育苗施設

 城辺の播種式は城辺葉たばこ育苗施設であり、38戸の生産農家が参加した。
 葉タバコの小さな種を混ぜ込んだ砂を、苗床に振りかけるようにまき、17年作の葉タバコ生産に向けて気持ちを引き締めた。
 播種式で、城辺葉たばこ生産振興会の池田盛健会長は「17年作は機動力と決断力で収量確保に努める。葉タバコには若い人も入っている。若者に見本を見せながら頑張ろう」と話した。
 下地敏彦市長が激励に駆け付け、「栽培する面積は限られているが、その中でいかに良い反収を取るかにかかっている。豊作を祈願している」と述べた。
 日本たばこ産業沖縄地方原料本部の原克彦本部長は「ここ数年の収量確保対策が成功すれば、おのずと収入は増える」と促し、「城辺では宮古地区全体の4割の葉タバコを作る。城辺の力がないと市、県のレベルアップは図れない」と話して生産振興を期待した。
 JAおきなわ宮古地区本部の下地保造本部長も祝意を示し「これからも先頭に立って宮古の農業を引っ張ってほしい」と激励した。

 ■平 良

 平良の播種式には16戸の農家が参加し、お祝いに訪れた下地市長ら関係団体の代表らと共に種をまいた。
 播種式で、平良葉たばこ生産振興会の砂川好勝会長は「17年作は、しっかりと収量を取りたい。16年作で課題が見つかった。その課題の一つ一つをクリアする必要がある。県の目標収量である反収226㌔を取るという気持ちで栽培をしていきたい」と語った。
 これに下地市長は「16人が力を合わせて頑張ってほしい。宮古の農業はサトウキビと葉タバコがしっかりしないと安定しない。管理徹底で大豊作につなげてほしい」と激励した。
 播種後の苗の管理を担うJA宮古地区本部の下地本部長は「ぜひ育苗ハウスに足を運んで苗の様子を見に来てほしい。今月の末には素晴らしい苗を提供できると思う」と話した。
 日本たばこ産業沖縄地方原料本部の原本部長は「ここ数年、思ったような成績が取れていないが、後は上がり続けるだけという前向きな気持ちで取り組んでほしい」と期待した。


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