「子どもの居場所」で連携/保育まつり研修会
保育士ら対象に講演
保育士らを対象とした第18回保育まつりin宮古島研修会(主催・日本保育協会沖縄県支部)が4日、下地農村環境改善センターで開かれた。神奈川県相模原市の都市型保育園「RISSHO KID,Sきらり」の坂本喜一郎園長が「子どもも大人もワクワクする保育デザイン」、宮古島のNPO法人あらたの島尻郁子理事長が「社会福祉法人と地域の関わり」をテーマに講演を行った。
「夢! 輝く力! つなごう絆! あふれる思い響け未来へ」をテーマに開催された今研修会は、県内で2年に1度、開かれていて、宮古島開催は今回が初。保育士ら約100人が参加した。
坂本園長は保育園における教育について、「子供の持つ魅力や可能性を引き出すこと」と定義。先生(保育士)は「自分の生き様や人生の魅力を伝える人」との考えを示す。「生き様が魅力的なら子供たちがまねをするが、上から押し付けたのでは何も学ばない」との持論を語った。
乳幼児保育・教育が抱える矛盾として、子供よりも保育者の都合などが優先されているケースがあることを指摘し、子供主体の保育の実現を目指すべきとの考えを示した。
島尻理事長は、子供と若者の居場所作りなどを行っているNPO法人あらたに、親に愛されていないと感じている子供が相談に来ることなどを紹介し、「親の愛が足りないということは大変なこと」と強調。「地域の子供たちを感謝と愛で包むことが私の使命と思っているが、それ以上に保育士の皆さんは子供たちを愛で育んでいる。その姿をいつも尊敬している」と語った。