従来通りの内容を提示/沖縄防衛局
陸自駐屯地建設計画 市議会意見書に回答
宮古島市議会(棚原芳樹議長)が9月定例会で採択し、防衛大臣と沖縄防衛局長宛てに提出していた陸上自衛隊宮古島駐屯地建設計画の提示を求める意見書に対する回答が11月30日付で沖縄防衛局から届き、12月定例会開会日の6日に議員へ配布された。内容は警備部隊、地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊などを配置し、人員は700人から800人程度とするなどこれまでの説明と同じで、誘導弾火薬庫については「島内に配備することが適切」だが「種々の観点から検討する必要がある」として具体的候補地は挙げられていない。
回答では、宮古島への駐屯地については千代田カントリークラブに開設し、隊庁舎、食堂・福利厚生施設、車両整備場、倉庫などの整備を計画していて、ヘリパッド整備や周辺用地を取得して駐屯地を拡張する計画はないと説明。当初計画に含まれていた大福牧場についても整備計画はないと明記している。
千代田に配置しない施設として地対艦・地対空誘導弾を保管する火薬庫、射撃場、訓練場を上げ、それらについては「島内に配置することが適切であると考えているが、火薬庫の保安距離などの種々の観点から検討する必要がある」と述べるにとどめている。
若宮健嗣防衛副大臣が千代田へ配置すると説明していた司令部(指揮所)についての記述はない。
予算については2016年度予算で用地取得、基本検討、敷地造成などにかかる経費として約108億円が認められていて、17年度は隊庁舎などの整備にかかる経費として約351億円を予算要求していると説明しているが、具体的な内訳については触れられていない。
意見書は議員11人の賛同を受け佐久本洋介氏が提案し、採択されたもので、12月定例会開会前までに提示するよう求めていた。