市「発言修正」繰り返す/第4回百条委を開く
観光プロモーション事業に関する調査特別委員会(百条委員会、濱元雅浩委員長)の第4回委員会が6日、市役所平良庁舎で開かれた。市側は複数の事項でこれまでの発言を修正し、謝罪するなど委員会おける当局側の説明姿勢に委員から疑問の声が上がった。さらに核心部分についての質問には「記憶があいまいなので時間がほしい」を繰り返したことから、委員会として職員を証人として今後招致することも検討している。
前回の委員会で当局は、「宮古島まちづくり研究会」が2013年度に実施した「プロモーションビデオ制作事業」において、同研究会以外の企画書を破棄したことについて「選定された企画書以外は原則廃棄となっており、今回の場合もこれまでの慣例に基づいて廃棄されている」と説明していた。
これに対して委員からは公文書を勝手に破棄できない」とし、市のほかの事業についても破棄しているか確認が求められていた。
今回の説明では「前回、慣例に従い破棄していると答えたが、ほかの部署で確認したところ多くの部署で保存していることが分かった。私たちの理解不足による誤解ということだった。申し訳ない」と謝罪した。
さらに、14年度にフジテレビの「お台場新大陸2014」にブースを設けた観光PR事業における入札辞退届などの文書を業者に「郵送で送付した」と説明していたことについても今委員会では撤回した。
発言の撤回について担当者は「当時の発送記録の確認したところ確認が取れなかった。こちらの記憶違いであり、あいまいな記憶を元に発言して申し訳なかった」と頭を下げた。
発言の撤回と謝罪を繰り返す一方で、質問が核心部分に触れると回答できない状況となった。
委員から「業者に書類を郵送した事実がない以上、市は誰かに書類を渡して、関係者がそれを受け取ったことになる。誰に渡したのか」の質問には「あいまいな点があるので回答には時間がほしい」と述べた。
さらに、今回のような事業の進め方について、委員からは「前回、当局説明ではこのような事例はないとのことだった。これは係長や課長の判断ではできないこと。誰の支持を受けたのか」との質問が出された。
この質問に当局側は休憩を取った上で「大変申し訳ないが、あいまいなままの発言は避けたいのでこの件についても時間がほしい」と述べた。
次回は12日に行われ、当時の同研究会代表理事のほか、13年度の事業におけるプロポーザル審査委員会の長濱政治副市長ら4人を証人招致して、当時の状況を確認するとしている。