平均糖度は14・20度/宮糖伊良部、操業1週間
過去最高水準の品質
宮古製糖伊良部工場の2016-17年期製糖操業は7日、開始から1週間が経過した。累計の平均糖度は14・20度と過去最高水準の品質で推移している。搬入された2558㌧のサトウキビのうち41%が基準糖度帯(13・1~14・3度)を上回る品質。1㌧当たりの農家手取額は概算で2万2560円に達している。
7日の原料搬入概況によると、累計の糖度区分別構成比は、基準糖度帯内の原料が42・44%、基準糖度帯以上は41・87%、基準糖度帯以下はわずか15・69%にとどまる。
搬入されたサトウキビの9割が農林27号でここまでの平均糖度は14・22度。わずかな搬入量だが、農林31号も14・37度と高い。農林24号が14・04度と続く。
同社は高品質の要因として気象条件を挙げる。「サンプルを取ってきたが被害茎が少ない」と話す。それでも「12月の段階でここまで高い糖度が出るとは予想以上。この品質は過去最高水準になる」と話した。
今期のサトウキビは、気象条件に恵まれて順調に生育した。台風による被害がほとんどなく、干ばつの被害も限定的だった。生育旺盛期の適度な降雨は増産を後押し。生産量は地区全体で36万3320㌧(前期比1万8200㌧増)の豊作が見込まれている。宮糖伊良部工場の搬入見込み量は6万3820㌧。