我喜屋氏の著書を贈呈/倫理法人会が全小中高に
宮古島倫理法人会(坂口順子会長)はこのほど、興南学園理事長の我喜屋優(まさる)氏の著書「逆境を生き抜く力」を、市内の全小、中、高校に40冊配布することを決め8日、下地敏彦市長と宮國博教育長に手渡した。坂口会長は「市民のために、少しでも役立つことができれば」と話した。
図書は8月21日に行われた同会自主事業「人材育成講演会」(我喜屋氏講師)の収益金で購入したもので、我喜屋氏直筆のサイン入り。
市役所平良庁舎で行われた贈呈式で、砂川幸男副会長は「講演会は約260人が参加して好評を博した。特に宮古総合実業高校野球部の主将が、我喜屋氏と甲子園で活躍したことをイメージしながらのインタビューは印象的だった」と話した。
砂川副会長はまた、同校が来年春のセンバツ大会で「21世紀枠」県候補に選出されたことも挙げ「講演会を開催して本当に良かった」と喜んだ。
下地市長は「我喜屋さんは、野球を通して精神力や人生の指針を与えてくれていると聞いている。この本を読んで、子供たちが人生の方向性を見いだしてくれれば」、宮國教育長は「逆境をバネにする子供たちになってほしいと常日ごろから思っている。その精神を本から学んでほしい」とそれぞれ話した。
我喜屋氏は2010年に、史上6校目の甲子園春夏連覇を達成した興南高校野球部監督。著書「逆境を生き抜く力」では、ごみ拾いやあいさつなど、日常生活の小さなことに全力で取り組めば、大きな成果につながることなどをつづっている。