産業・経済
2016年12月9日(金)9:03
車エビ養殖が不調/宮古島漁協
大幅減産へ、原因不明
宮古島漁協(渡真利一夫組合長)が漁業自営する高野車海老養殖場が、今年度は生産が不調で大幅な減産になる見通し。今年度は前年度実績約30㌧と比べ数十㌧減が予想されている。渡真利組合長は「まだ不調の原因は分かっていない。組合員や市とも話し合いながら来期に向け、対応策を考えたい」と言葉少なに語る。
同漁協は毎年11月下旬、県外の東京都などの公設市場へ向け、初出荷セレモニーを開いている。今年度は減産のため、同セレモニーは中止された。
同漁協の2015年度業務報告書によると、車エビ養殖事業の前年度実績は生産約30㌧、販売高約1億5000万円。今年度計画は生産目標30㌧、販売高約1億100万円を予想している。
同漁協は経営改善計画を進めており、前年度まで車エビ養殖事業の収益が順調に推移したことから繰越欠損金の圧縮が続いていた。
今年度は生産量が減産のことから、経営改善計画にも少なからず影響を与えそうだ。