宮古分室、来年4月開所/中央児童相談所
県議会一般質問で県答弁
【那覇支社】県は、中央児童相談所の宮古分室を来年4月に開所する。13日の県議会一般質問で金城弘昌子ども生活福祉部長が亀濱玲子氏(社民・社大・結連合)の質問に答えた。同分室は、昨年7月に3歳(当時)の女児が虐待により死亡した事件を受け、県社会福祉審議会部会の報告書も設置を求めていた。金城部長は「報告書を踏まえ、宮古島市など関係機関と協議を進めてきた。17年4月1日に開所を予定している」と述べた。
また、亀濱氏は陸上自衛隊配備について「県は『政府は丁寧に説明を行うとともに、住民生活の安全安心に十分に配慮するように』との見解だが、実際はそうなっていない」と指摘した。宮古島市議会総務財政委員会で9日、千代田への陸自配備を撤回する陳情が採択されたことなどを述べた上で、「住民説明ができていない配備は止めるべきだと具体的な申し入れをしてほしい」と要請した。
これに対しては、謝花喜一郎知事公室長が「きちんとした地元の理解と協力が得られるということが絶対に必要と考えている。地域住民の声に耳を傾け、受け止めていくことを沖縄防衛局に申し伝えたい」と応じた。
下地島空港の利活用については、宮城理土木建築部長が「現在、各事業の提案者と実施条件等を詰めながら協議している。可能な限り早期に決定していきたい」と従来と同じ見解を述べた。
サトウキビ収穫時に使用するハーベスター利用料金の低減については、島尻勝広農林水産部長が「1トン当たり4500円や5500円というのは少し大きいという気もしている。ハーベスターの稼働率向上や機種選択、オペレーターの確保など、地域の協議会を含めて県も一緒に検討していきたい」と答弁した。
多良間村については、翁長雄志知事が「11月30日に視察した。八月踊りなど、いろいろな文化を見せて頂いた。昔から琉球王朝と近かったこともあって、文化を色濃く持っている。そういう中で質の高い街作りをしているので、大変感動した」と述べた。