高齢者原因の事故最少/宮古島署協議会
管内の実態と対策報告
2016年度第3回宮古島警察署協議会(砂川勝栄会長)が16日、宮古島署(大城辰男署長)で行われた。協議会では同署交通課の中地誠課長が管内における高齢者事故の実態と対策について説明した。高齢者が原因をつくっている(第1当事者)交通事故は同署管内は14%と県の16・5%、全国の20・2%よりも低く、3年連続で最も低かったことが示された。(16年10月末現在)
しかしながら、高齢者の事故が発生していることから、高齢者事故防止のための今後の課題として▽運転免許の自主返納▽自主返納者へのメリット制度の拡大-を挙げた。
また、課題への取り組みとして▽免許自主返納者に安全運転卒業式の実施▽タクシー料金の10%割引など返納メリット制度の推進-を挙げた。安全運転卒業証交付の第1号は15年12月25日に行われ、第2回は28人に交付された。
宮古島署管内の高齢者運転免許自主返納者数は15年は35人で、16年は96人(12月15日現在)だった。
また、リスクの高い75歳以上の高齢運転手に対する対策として、17年3月12日施行の改正道路交通法のポイントは▽一定の違反行為があれば臨時認知機能検査を受ける▽臨時認知機能検査で認知症のおそれがある場合は医師の診断を受ける▽75歳未満や認知機能検査で異常がない人は高齢者講習の時間が短縮される-ことが説明された。
ここでいう「一定の違反行為」とは、信号無視、逆走、一時不停止、合図不履行、人身事故などを指す。