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政治・行政
2016年12月22日(木)9:07

保革とも「一本化」作業暗礁/4氏が激突の公算

市長選投開票まで1カ月

 来年1月22日の宮古島市長選挙の投開票まで、きょう22日で残り1カ月となった。保革とも分裂選挙の様相に変化はなく、候補者一本化の作業は暗礁に乗り上げたままだ。今回市長選は、保革2人ずつの4氏が超短期決戦の選挙戦に挑む公算が高まってきた。分裂状態の中で、支持未決定だった市議会議員の動きも慌ただしくなってきており、年末から年始にかけてはそれぞれの候補の勢力図がより明確化する見込みとなっている。

 今回市長選で保守系は、現職の下地敏彦市長(71)と、前市議会議長の真栄城徳彦氏(67)の2人が立候補を表明している。

 保守勢力は今週に入り、新たな動きが展開されている。態度を保留してきた一部の保守系市議が20日に真栄城支持を正式に表明した。

 真栄城氏支持になったのは新保守クラブ(西里芳明氏、仲間則人氏、濱元雅浩氏)と垣花健志氏、新里聡氏、仲間賴信氏の6人。

 現職の下地氏には、すでに支持を表明していた与党会派9人が活動を活発化させ、各種団体の推薦を取り付けている。

 保守系の今後の焦点は、公明市民会議の富永元順氏と高吉幸光氏の態度表明となっている。

 一方の翁長県政との連携を前面に押し出す革新勢力は、選考委員会で擁立が決定した医師の下地晃氏(62)と、市民団体から出馬要請を受けた前県議の奥平一夫氏(67)の2人が立候補を表明している。

 現在も分裂回避を目指して、医師の岸本邦弘氏と市議会議員の國仲昌二氏、上里樹氏らが「一本化呼び掛け人」として、両陣営と調整を図っているがその作業は暗礁に乗り上げたままだ。

 そのほかにも、安慶田光男副知事を交えた一本化調整も先週末に行われたが不発に終わり、分裂選挙を回避するのは難しい状況になりつつある。

 下地晃氏には「21世紀新風会」の池間豊氏と晃氏の弟である下地智氏のほか、無会派の新城元吉氏が支持を表明している。

 分裂選挙が確定した場合に國仲氏と上里氏、さらに革新勢力の中で、最も新市長としての待望論が強かった岸本氏が誰を支持するのかに注目が集まっており、その動向が次の展開を大きく左右する見込みとなっている。

 この政局中心となっている市長選に市民からは「陸自配備や経済活性化、人口問題などいろいろな課題があるのに、保革とも現状の混乱は大切な問題を見えづらくしている。市民不在の選挙戦となりつつある」と不満の声も聞かれている。


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