高い志持ち継承へ決意
県文化功労、協会賞受賞者/市長に報告
県文化功労賞と県文化協会賞の受賞報告が21日、市役所平良庁舎で行われた。受賞者一人一人が喜びを表すとともに、「技と伝統を後世にしっかりと引き継いでいきたい」と述べ、今後も高い志で取り組んでいく決意を示した。
県文化功労賞に輝いたのは、宮古上布の保全継承や後継者育成に尽力した池間ヨシ子さん、長年にわたり苧麻糸手績み技術の保存継承に尽くした長間ハツさんの2人。県文化協会賞を受賞したのは宮古上布保持団代表の新里玲子さん(功労賞)、宮古野鳥の会会長の仲地邦博さん(奨励賞)、友利郷土芸能保存会(川満忠勝会長)の3個人・団体。
報告を受けた下地敏彦市長は、受賞者一人一人の功績をたたえながら「市としても皆さんの活動をしっかりと支援していく」と述べ、宮古上布の振興発展、自然保護活動の充実、郷土芸能の継承に期待した。
池間さんは「このような賞をいただき、大変喜んでいる」、新里さんは「先人の技に思いを馳せ、後世に伝えていきたい」、仲地さんは「自然保護の活動を認めてもらいうれしい」、友利郷土芸能保存会メンバーの友利隆雄さんは「身が引き締まる思い」などとそれぞれ喜びと抱負を語った。
長間さんは、「ブー績みが無くなると宮古上布は無くなるという思いで携わってきた」と語った。同席した長間さんの長男、孝さんは「子として誇りに思う。母も長生きした甲斐があったと喜んでいる」と話した。