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【特集】新年号
2017年1月1日(日)9:06

「1万人リゾートシティー」目指す/上野

変貌遂げるシギラ


美しいシギラの海沿いに、広がり見せるリゾート

美しいシギラの海沿いに、広がり見せるリゾート

 近年著しい発展を遂げる宮古島市の観光産業。沖縄県の2015年の入域観光客数は約793万人。1000万人に届く勢いを見せている。それに並行して宮古島市も同様の伸びを示しており、ここ3年の観光客数を振り返ると14年が約43万人、15年が53万人、そして16年も70万人に届いたとみられ、勢いの続く新年も同様な伸びと、地元への波及拡大が期待されている。

 いまや宮古島市のリーディング産業と発展を遂げた観光産業。その最大の要因は、まぎれもなく受け皿となる大型リゾートホテルの進出だ。東京直行便の開設や伊良部大橋の供用開始などと並行して進んだアクセス、インフラの整備だが、集客能力を内包する大型ホテルの存在は極めて大きい。

 リゾートホテルの動きに触発され、中間レベルのホテルやコンドミニアムなど、建設ラッシュが続いているが、やはり受け皿の柱は大型リゾートホテルだ。中でも開業30年を経た現在も事業拡張が進められ、代表格となっているのがユニマットプレシャスのリゾート事業だ。

 同事業運営推進室によると、現在、宮古島シギラリゾートの客室数は586室。加えて、近年の観光客増に対応して新たに17年度中の竣工(しゅんこう)を目指してホテル建設計画が進められている。またファミリークラスでは、シギラリゾートの最東端に「インギャーマリンガーデン」(72室、18年4月開業)、カジュアルクラスとして「シープリーズカジュアル」(172室、17年11月開業)が現在建設中だ。さらにラグジュアリークラスでは「アラマンダ ビーチフロント」(120室、17年5月)と、「シギラベイフロントパーク」(120室、19年3月)を開業予定。

 そして、これらホテル群を彩る形で、シギラリフト乗降場にはマリンショップやレストランフードコートを兼ね備えた「第2ビーチハウス」、ダイビングショップ等の機能を持つ「ダイバーズハウス」を今夏のハイシーズンまでにオープンする計画だ。

 宮古島シギラリゾートは開発に着手して30年を経過したが、その敷地は約100万坪で、端から端までの直線距離は9㌔。100万坪は実際に活用している面積であり、将来のリゾート計画のために、さらに50万坪の土地が既に確保されている。そして今後も、サンゴ礁の豊かな美しい海や南国の花々-アラマンダ10万本、ブーゲンビリア10万本の植栽を計画。世界一のリゾートを目指し、シギラリゾートのブランディングを積極的に展開していくとしている。

 これら構想の具現化にはさらなるコンシェルジュサービスの向上を求められることから、宮古島市とタイアップして地元の雇用の創出と即戦力となるリゾートスタッフの育成を図った「ホテルスクール構想」によるリゾート地でリゾート教育を学ぶという実践教育の実現を目指す。

 このようにシギラリゾートは、さまざまなリゾートニーズに応えるため多彩なホテル戦略やアクティビティーの充実、そしてスタッフのサービスクオリティーの向上を進めながら、東京オリンピック・パラリンピックが開催される20年度には、リゾート事業として現在規模の6倍の3700室、売上げ700億円、目指すは「1万人が暮らすリゾートシティー」だ。

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