子供たちの夢応援/学習支援教室まなびやぁ
関係者集い開所式典
生活が困窮している子育て世帯に対して、キャリア教育などを行うための居場所となる「学習支援教室まなびやぁ」の開所式典が6日、市内久松地区の同教室で行われた。式典には、佐平博昭政策参与や宮國博教育長らが参加し、宮古では二番目となる同教室の開所を祝うとともに、島の子供たちの夢実現に向けて関係機関一体となって応援していくことを確認し合った。
同教室は、内閣府沖縄子供の貧困緊急対策事業として、宮古島市が277万9000円の補助を受けてセレブラム教育システムに運営を委託して実施する。
式典で、佐平政策参与は「私たちの役割は子供たちに勇気、希望、夢を与えて子供たちの心を活性化させること。この場所に通う子供たちの可能性が大きく広がることを期待している」と式辞を述べた。
また、宮國教育長も「島の宝である子供たちの夢や希望が、生まれ育った環境によって左右されることない社会にしなければいけない。この場所がそのために大きな役割を担うことを期待している」と祝辞した。
受託者を代表してセレブラムの新山広明社長は「この場所はいろいろな課題を持った子供たちがまずは楽しんで通い、それぞれの課題に私たちが向き合う場所にしたい。最終的にはしっかりとした生活と学力を身に付けて自立した大人の土台をつくっていきたい」と意欲を示した。
事業内容としては、生活困窮世帯の子供たちに対して、生活指導や軽食の提供、キャリア教育を行うための居場所を提供し、居場所型学習支援を推進していく。
支援対象者は▽生活困窮状態にある小中高校生か特別支援学校生▽市就学援助事務取扱要綱に基づく就学援助受給世帯▽市長が支援が必要と認める世帯-などとなっている。
場所は久松地区で、開校時間は月曜から土曜日の下校時~午後9時まで。対象学年は小学校1年~高校3年生。送迎は応相談となっている。参加費用は無料。
学習支援としては、宿題のサポートや受験勉強。受験生は学習塾でのクラス授業に参加できる。
キャリア・教養支援としては、速読、パソコンスキルなどで、生活支援としては軽食の提供や農作業・野菜の収穫などを予定している。
同塾への申し込み、問い合わせは市児童家庭課(0980・73・1966)。