市長選告示まで1週間
4氏出馬へ混戦模様/事実上の選挙戦に突入
任期満了に伴う宮古島市長選挙(22日投開票)は15日の告示まで1週間となった。保守、革新陣営ともに2氏が立候補を予定しており分裂選挙の可能性が高い。双方とも分裂回避と一本化調整に時間を要したため、かつてない超短期決選となる。事実上の選挙戦に突入しており、週明けには支持者らを最大動員しての総決起大会を開き、告示へとなだれ込む。
市町村合併後、4度目の市長選。前回は無投票だったため、8年ぶりの選挙となる。
立候補を予定しているのは保守系が、現職の下地敏彦氏(71)と、前市議会議長の真栄城徳彦氏(67)。
革新勢力は、医師の下地晃氏(63)と、前県議の奥平一夫氏(67)。
「市政継続」か「刷新」かが最大の争点で、陸上自衛隊配備計画でも論戦が繰り広げられる。
4氏の後援会とも、各団体や労組、「有志会」などからの推薦状交付式を相次いで設定。勢力の拡大と結束などをアピールしている。
保革とも、県議や市議、有力者が次々と支持する候補者を明らかにしており、複雑な対決構図が浮き彫りになっている。
保守は自公路線の堅持をめぐって、革新系は翁長雄志知事の宮古入りが検討されるなど、各陣営ともにぎりぎりの駆け引きが展開されそうだ。
支持者を結集して行われる総決起大会は、下地敏彦氏と奥平氏が11日に開催。下地晃氏は12日に、真栄城氏は13日にそれぞれ開く。
各陣営とも選対本部長などの幹部クラスの人選作業に着手。各地で集会も開くなどして臨戦態勢を整えている。
一方、市長選と同時に行われる市議会議員の補欠選挙(欠員2)にはこれまでに、「てぃだぬふぁ島の子の平和な未来をつくる会」共同代表の石嶺香織氏(36)、前市議の下地博盛氏(67)、元市職員の砂川和夫氏(62)、会社員の前里光健氏(34)、幸福実現党宮古島市地区代表の宮城隆氏(64)の5人が立候補を表明しており、市長選と同様、混戦模様となっている。