奥平一夫氏の当選に決意/総決起大会
自衛隊配備に断固反対
22日投開票の宮古島市長選挙へ立候補を表明している奥平一夫氏(67)の後援会は11日、総決起大会「響(とぅゆ)まし市民大集会」をJAおきなわ宮古地区本部大ホールで開いた。奥平氏は現市政の継続と陸上自衛隊配備計画に断固反対の立場を示すとともに、取り組みたい政策として行政情報の積極的公開や福祉、教育の充実と人材育成、地下水保全、下地島空港の利活用などを挙げ支援を訴えた。
同大会には県の安慶田光男副知事や県議会会派「おきなわ」の山内末子県議、後援会共同代表の新崎治氏と岸本邦弘氏、日本共産党宮古郡委員会委員長の上里樹市議、國仲昌二市議らが出席した。
奥平氏は現政権について「不祥事続きで不透明」と批判し、「どうしても市長を代えなければいけないという強い意志で出馬を決めた。市民に開かれた市政を作っていきたい」との意気込みを語った。
陸自配備計画については「沖縄戦の教訓は軍隊が来たら標的になるということ。宮古島にこれ以上の新しい基地配備はいらない」と明確に反対の立場を表明。自衛隊誘致が経済発展に寄与するとの意見については「自衛隊誘致で安易に経済発展を図ろうとすることは行政の怠慢」との認識を示し、周辺国を敵視するのではなく、友好関係を保つことで海外からの観光客が増加し経済発展につながるとの考えを示した。
取り組みたい政策としては地下水保全を中心とした環境保全、行政情報の積極的な公開、福祉や子育て支援の充実と人材育成、下地島空港利活用事業の推進などを挙げた。
安慶田副知事は支持表明あいさつの中で、翁長雄志県知事が奥平氏支持を表明したことを「大いなる決断」と評した上で、「奥平さんを当選させることが『オール沖縄』を再構築させる唯一の方法。何としても当選させてほしい」と支援を要請。山内県議は「県議3期年の実績がある。市を奥平さんにまかせていこう」と呼び掛けた。
岸本共同代表は「奥平さんとは県議選の前から、次は奥平さんが市長にと約束していた。当選させるためにみんなが持っている力を集め、繋げていこう」、新崎共同代表は「実績がありクリーンな奥平さんと一緒に、知事と連携する市政を誕生させよう」などと奥平氏支持を訴えた。
最後は全員で「ガンバロウ三唱」を行い奥平氏当選による市政刷新へ心を一つにした。
奥平 一夫(おくひら・かずお) 1949(昭和24)年7月20日生まれ。67歳。平良東仲宗根出身。沖縄大卒。93年に旧平良市議に初当選し、3期連続当選。2004年の県議選で初当選し3期務めた。