下地晃氏の当選向け気勢/総決起大会
同意なき陸自配備に反対
22日投票の宮古島市長選挙へ立候補を予定している医師の下地晃氏(63)の総決起大会が12日午後、平良のマティダ市民劇場で行われ、多くの支持者が下地氏の当選と市政刷新に向けて気勢を上げた。下地氏は住民の同意がないままの陸自配備に「断固反対する」と強調したほか、「今の市政は看過できない。これは私自身、見過ごすことはできない」などと述べ、市政の刷新を訴えた。
大会には下地氏を推薦する社民党県連執行委員長の照屋大河県議、社大党委員長代行の比嘉京子県議、自治労県本の大城悟副委員長らが出席。下地氏が「オール沖縄」の候補者であることを前面に打ち出した。
舞台上には、下地氏の政策として▽市民本位の市政の実現▽自衛隊基地建設に反対▽6次産業化推進に伴う地域経済の活性化▽国際交流センターの実現▽小中学生の給食費無料化、給付型奨学金の創設▽TPP反対-などを掲げた。
多くの支持と激励を受けて登壇した下地氏は「この宮古島の市政を変えていきたい。私ならできる」と意欲を示した。不法投棄ごみ問題や観光プロモーション問題、情報公開における現市政の対応を問い、「行政の長たるものかと思わせる行動だ」と批判した。
宮古島への陸自配備計画にも言及し「野原の住民はしっかり反対している。その反対を押し切り、すでに測量やボーリングまでやろうとしている。これには断固反対する」と述べ、自身の姿勢を明確にした。
その上で「地域が疲弊することなくバランスの取れた宮古島市にしたい。この選挙に必ずや当選し、皆さんの期待に応える。そして夢の持てる宮古島市づくりに頑張りたい」と述べ、最後までの支持を訴えた。
後援会共同代表の亀濱玲子県議は「オール沖縄」の選考過程を示した上で「市政を取り戻し、市民を大切にする市政を任せられるのは下地さんしかいない。揺るがない心で下地晃さんを市長にしよう」と訴えた。
社民党の照屋氏は「共に宮古の新しいリーダーを出そう」と強調。社大党の比嘉氏は「市民の声をしっかり市政に反映させるリーダーを選ぼう」と述べた。
県選出衆院議員の照屋寛徳氏、仲里利信氏は連帯のメッセージを寄せた。
最後は支持者全員でガンバロウ三唱を行い、下地氏の当選に伴う市政刷新に向けて気勢を上げた。
大会では、市議補欠選に立候補予定の下地博盛氏も登壇し、支持を訴えた。
下地 晃(しもじ・あきら)1953(昭和28)年生まれ。宮古島市城辺比嘉(加治道)出身。台湾・中国医薬大卒。琉球大学付属病院、県立八重山病院で勤務した後、92年に城辺中央クリニックを開業。