市総合庁舎の必要性共有/基本構想
計画策定委 支所機能は維持の方向
市総合庁舎整備事業基本構想・基本計画策定委員会が13日、発足した。第1回会合があり、参加委員が現庁舎の現況や課題を踏まえて総合庁舎の必要性を共有した。庁舎建設後、旧市町村部の支所機能を維持する方向性も確認した。6月にも基本構想・計画案を取りまとめる方針。
同策定委員会の委員は琉球大学の池田孝之名誉教授やバリアフリーネットワーク会議の親川修代表ほか商工会議所、観光協会、市社会福祉協議会などの代表で構成。委員長には池田名誉教授が選出された。
6月まで計4回の会議を開き、建設候補地を選定する際の基本的な考え方をまとめるほか、市民アンケートの結果を検討する。
建設候補地を協議する市庁舎等建設委員会は来月設置。策定委員会の検討結果を踏まえながら同時並行的に協議を進めていく。
建設場所の決定は今年5月ごろになる見通し。開庁は21年度を予定する。
策定委の第1回会合では▽施設・設備の老朽化▽庁舎機能向上の必要性▽災害対応への課題▽現行の分庁方式に伴う行政運営上の非効率性-が示され、参加委員が総合庁舎建設の必要性について理解を深めた。
一部の委員から分庁方式の解消に伴う市民サービスの低下を懸念する意見が上がったが、事務局から「現段階では、支所機能を残すことになっている」との方向性が示された。
支所の規模や設置場所の検討は別途行われる。
このほか合併特例債の説明もあった。起債を使う場合と一般財源で対応する場合のシミュレーションを通して必要な財源措置について意見を交わした。
委員は次の通り。
委員長=池田孝之(琉球大学名誉教授)▽副委員長=砂川恵助(商工会議所専務理事)▽委員=親川修(バリアフリーネットワーク会議代表)▽池間隆守(観光協会専務理事)▽新里政作(青年会議所理事長)▽下地信広(市社会福祉協議会事務局長)▽友利悦裕(市都市計画審議会副会長)▽福原光勇(県建築士会宮古支部長)▽島尻清子(宮古地区婦人連合会長)▽金城利一(宮古土木事務所建築班長)▽多良間雅三(市振興開発プロジェクト局長)▽友利克(市企画政策部長)▽宮国高宣(市総務部長)▽下地康教(市建設部長)▽豊見山京子(市福祉部長)