県文化協会賞の喜び共有/市文化協会
3個人・団体は「宮古の宝」
県文化協会賞を受賞した新里玲子さんらを祝う会が13日午後、市内のホテルで開かれた。関係者が多数参加し、受賞者を盛大に祝福するとともに、文化の振興発展を誓い合った。
宮古上布保持団体代表の新里さんは県文化協会賞功労賞を受賞。宮古上布の伝承者養成、伝統技法の調査研究等で多大な功績を残した。宮古野鳥の会の仲地邦博さんは、自然環境保護活動で奨励賞。友利郷土芸能保存会(川満忠勝代表)はクイチャーの保存活動で団体賞を受賞した。
それぞれ宮古圏域における長年の文化活動が高く評価されて表彰を受けた。
祝賀会を主催した市文化協会の大城裕子会長は「受賞者は宮古の宝」と祝福して受賞者・団体の一層の活躍を期待。「私たち文化協会は市、市教育委員会、賛助団体に支えられて活動している。これからも会員や市民の文化活動を支援しながら文化の振興発展に努めたい」と話した。
下地敏彦市長(代読)も来賓祝辞で受賞者・団体を祝い、「引き続き文化、芸術の発展につながる施策を展開したい」と述べた。
多くの祝福を受け新里さんは「宮古の織物を通して宮古島の宝を知った。一人ではできなかったことを島の女性と続けてきた。島の女性のエネルギーは本当にすごい」と振り返り、「いろいろな人に指導をいただき成長できた」と述べ、周囲の支援に感謝した。
仲地さんも謝意を述べた上で「芸能、芸術はその地域の自然から生まれる。これからもその考えで自然を保護したい」と決意した。
友利郷土芸能保存会の川満代表は、「文化協会は本当に素晴らしい」と推薦に感謝。「クイチャーの伝統を継承していくために、これからも地域を盛り上げていきたい」と話した。
この後の祝宴も盛況。多彩な余興で県文化協会賞の受賞者をたたえた。