測量調査など進む/沖縄防衛局
千代田の陸自予定地で
防衛省が進めている陸上自衛隊宮古島駐屯地(仮称)配備計画で、沖縄防衛局は予定地の上野千代田にあるゴルフ場、千代田カントリークラブで、用地測量調査などの調査業務に着手している。測量業務の工期は今年度末。
同局が着手しているのは、インフラを整備するための準備作業で、補償物件調査、用地取得のため予定地の境界を確定する用地測量を含む測量調査と、地質を調査する土質調査業務(ボーリング)。いずれも工期は今年3月31日まで。2016年度予算は用地取得を含む108億円が計上されている。
同クラブに配置が予定されているのは災害を含む各種事態が発生した際に、迅速に初動対応をする「警備部隊(普通科)」。島しょ部に対する侵攻を可能な限り洋上で阻止し得る「地対艦誘導弾部隊」と地対艦誘導弾部隊と連携し、作戦部隊及び重要地域の防空を有効に行い得る「中距離地対空誘導弾部隊」で、部隊の人員規模は合わせて700~800人の予定。
予定地に隊庁舎(事務所)4棟、宿舎6棟、車両整備場2カ所、食堂・福利厚生施設、倉庫などの建設が予定されている。
2017年度は隊庁舎など建物建設を含む310億7000万円が予算計上されている。
防衛省は宮古島を陸自部隊の配備先として選定した主な理由として▽人口約5万人の島に陸自部隊が配置されていないため、島しょ防衛や大規模災害などに対応する十分な体制がない▽部隊を配置できる十分な地積がある▽隊員やその家族を受け入れ可能な生活インフラが整備されている-などを挙げている。