11/25
2024
Mon
旧暦:10月25日 仏滅 癸 
教育・文化 社会・全般
2017年1月27日(金)9:06

野原でサティパロウ/国指定重要無形文化財

女性がパーントゥ代役


パーントゥを先頭に払い清める参加者ら=26日、上野の野原集落

パーントゥを先頭に払い清める参加者ら=26日、上野の野原集落

 国指定の重要無形文化財「サティパロウ(里払い)」が26日、上野の野原集落で行われた。快晴の下、パーントゥを先頭に女性たちが「ホーイホーイ」と唱えながら続き厄除・招福した。パーントゥ役の男の子が不参加になったことから、初めて大人の女性がパーントゥの代役を務めた。古くから伝わる伝統行事に新たな課題が浮き彫りになった。

 毎年旧暦12月の最後の丑(うし)の日に執り行われる悪霊払いの伝統行事。この日がその日に当たっていた。祭りの起源は定かでない。

 午後5時すぎ、女性たちは集落内に指定された場所に集合。クロツグ(方言名マーニ)とセンニンソウ(同タドゥナイ)で組んだ草冠をかぶり、草帯を腰に巻き、両手に悪霊払いのヤブニッケイ(同ツッザギー)の枝葉を持って準備を整えた。

 全員でパーントゥ役とホラガイ吹く役の男の子を待っていたが、2人とも姿を見せなかった。急きょ大人の女性が仮面をかぶり、パーントゥ役を担った。

 パーントゥを先頭に緑の植物で身を飾った女性たちは集落の外側へ移動。東方面にある大嶽(うぷだき)に向かって向こう一年間の豊作、無病息災を祈願した。全員が集落へ向きを変え、移動した。

 女性たちは道中、両手に持つ枝葉を振り、「ホーイホーイ」と声を上げながら払い清めた。

 集落内の特別な四辻では、パーントゥを囲むように輪をつくり、外側の女性たちは内側に向かって「ウルウルウルウル」と唱えた。

 再びパーントゥらが先頭を歩き、後続の女性たちは枝葉を振りながら「ホーイホーイ」と声を響かせた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!